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雪の華が咲く頃に

オンラインゲーム 『ラグナロクオンライン』の小説を書いています。 内容はBL系が多くなると思いますので、 ご理解頂けない方、嫌悪感がある方 などの拝見はお控下さいます様、 宜しくお願い申し上げます。 先に カテゴリ『初めに』をご覧になって下さい。

   

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バレンタインは貴方と

なんか この二人をカップリングにすると
いいのかもしれない?
とか 考えて ちょっと小話を作ってしまった…
年齢的に ちょっと犯罪チックな感じだけど
正直 ショタ物が好きです…


一応 
イルシア×ウォレス
ですが
ウォレスが将来襲い受けになるんじゃないかと
踏んでます(笑)








「お?にーちゃんっ!今日の露店はバレンタインだなっ」

イルシアが広げていた露店に ひょっこり顔を覗かせたのは
以前自分を怖がる事なく
買い物をしていった小さなハンターであった

「今から丁度 チョコ作りに行こうと思っててさ~
材料無かったから 買おうと思ってたんだ~
ナイスタイミ~ングっ」

小さなハンター ウォレスはイルシアが話す間もなく
賑やかに話し 商品を注文してゆく
話すタイミングを失ったイルシアは
黙々と袋に商品を入れて相手に渡し
代金を受け取る

「あ…」
「あっ!そーだっ
にーちゃんの白Pな すっげー良く効いたぜ?
また作っててくれよな~
後、良ければまた 罠とか矢筒置いててくれよなっ!
じゃあまたな~っ」

そんなウォレスに話しかけ様としたイルシアより先に
ウォレスは自分が言いたかった事を話はじめ
そのまま手を大きく振りながら ファルコンと共に
人ごみの中に姿を消してしまった



「…今度会ったら ちゃんと話をしようと思ったのに…」

先日、やっと隣に露店を開いていた
WSに話しかけられたイルシアは
今度会ったら話をしてみたいと思っていたウォレスに
話す事も出来ず 見送ってしまった自分に
自己嫌悪して 思わず深いため息をつく

「そういえば この前話してくれたWSは
なんかあの子に似ているな…
犬みたいだ…」

その時のWSを思い出し
ウォレスの様に可愛く 元気一杯だったなと
小さく笑みを浮かべ
一度頭を軽く掻くと露店を畳み
ウォレスが注文した矢筒などを買いに歩き始めた





「おーし 結構出来たぞ~
見ろよクーリィー 美味そうじゃね?」
「くるぅぅぅ~」

いくつか出来たチョコを抱えて
ウォレスは満足そうに笑みを浮かべてクーリィーに見せてやり
頭の上を飛んでいたファルコンは
嬉しそうに鳴いてみせて

「…これ どうすっかな…」

一つ 綺麗にラッピングしたバレンタインチョコを手にし
小さく唸る

「男から貰っても 迷惑かもしんないよな~…
でもなぁ…前 沢山おまけしてくれたし…
今回も 注文した以上に チョコとか入れてくれてたよな~…

なんかさ~…あのにーちゃん…
無愛想だけど 目がなんか優しくてさ…
けっこー…雰囲気 いいんだよな…」

まだ 2回程度しか会った事はないが
目つきが悪く 無愛想で無口ではあるが
優しい眼差しでこちらを見てくれたイルシアを思い出し
チョコを握り締めながら
自然と口元に笑みを浮かべて


「くぅぅぅ~」
「ん?どした?
あれ…にーちゃん…」

意識がどっかに飛んでいたウォレスに向かって
クーリィーが飛び回りながら鳴き
うるさそうに意識を戻して 見た方向に
チョコを手にし 照れくさそうに名前を入れて貰っている
姿に気が付き


なぜか 胸が小さくチクリと痛んだ…

「…恋人 やっぱ いるのかな…?
そりゃあ いて当たり前だよな…」

浮かんでいた笑みはみるみる間に曇ってゆき
手にたチョコを握り締めなが項垂れる

そこから 俯きながら立ち去ろうとしたウォレスに

「あ…あのっ 待ってくれっ」

そう 慌てた声が背中に掛けられ
驚いてウォレスは振り返った

「あぁ…よかった…会えた…
え…えぇと…その よければ 奢るからプロでジュースでも
飲まないか?
あっ!いや その…いきなりで 申し訳ないっ」

声を掛けたイルシアは 掛けたはいいが
赤くなりながら ウォレスと話がしてみたくて話しかけたが
セリフがまるでナンパの様だったと気付き
慌てながら 思わず謝り

そんな様子のイルシアを見て
ウォレスは面白いのと 嬉しいのとで
思わず楽しげに笑ってしまい

「あはははっ にーちゃん面白いなっ
うん いいよっ
早くいこうよっ」

ウォレスは 戦闘アルケミストらしい
無骨で大きな手に自分の手を重ねて握りしめると
プロへ手を引っ張っていった


「にーちゃんは 戦闘型なんだな~
うん 強そうだっ
僕は遠距離しか出来ないから 前衛って結構憧れるな」
「そんなもんか?製薬出来ないアルケミなんざ
用もないと思うんだが…」
「そんな事ないよっ
全然製薬出来ない訳じゃないし ポーションピッチャーも出来て
更に前衛だぜ?
結構助かると思うんだけどな~」

プロのカフェで お互いにジュースとケーキを食べながら
(クーリィーにはリンゴを食べさせ)
ケーキが食べ終わる頃には やっとまもとに話せる様になった
イルシアを いつもの様に元気に話すウォレスが
戦いの話をしていた
自分の存在価値が分からなくなっていたイルシアは
子供のウォレスに励まされてしまい
嬉しいのと 照れくさいのに小さく苦笑して
頭を掻く


「あ~ それでだ…
良ければこれを 貰ってくれないか?
さっき 作成してもらったチョコなんだが…
ステータス向上にもなるし…
なんと言うか…その…
これを機に うちの露店を贔屓して欲しいっていうか…
またにで 構わないから その…
こうやって話をしたいと言うか…」

ウォレスの前には イルシアの名が入ったチョコ
それは けして他の人ではなく
自分宛てに作られたチョコ

なんだか 焦りつつ たどたどしく纏まらない話をするイルシアに
ウォレスは満面の笑みを浮かべた

「なぁにーちゃん
僕と友達登録しない?
そうすれば いつだって連絡取り合えるし…
あぁ PT組むのもいいよなっ
それなら居場所だって分かるっ
どうかな?」

「それは…こちらから お願いしたい所だ」

提案にイルシアは嬉しそうに強面の顔に笑みを浮かべる

(うわ…やっぱ カッコいい)

ウォレスは その笑顔に胸を高鳴らせた
無愛想にしているから分からないが
イルシアはカッコいいのだ…

「そういや 僕 名前名乗ってなかったよね?
僕はウォレス。
宜しく イルシアにーちゃんっ」

そう笑顔で言ったウォレスは
自分が作ったチョコを渡した…


更に嬉しそうに顔を赤らめて笑うイルシアに
ウォレスの小さな胸はときめき
そして ひどく嬉しくなる


それが初恋だと気付くのは
もう少し後で…







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わんわん

  • by もちきん
  • 2012/02/12(Sun)10:35
  • Edit
犬のようなWSに心当たりある人が通りますよ。
ショタわんわん(*´ω`)元気な子は可愛いです!
ウォレスくんは将来襲い受け・・・とφ(..)メモメモ
イルシアさんたら、いきなりチョコとかお茶とか意外とダイタン(/ω\*)
寡黙で不器用な男も可愛いですねぇ。

もちきん様

  • by 月宮
  • 2012/02/12 18:22
はっ!わんこの様なWSが誰だかバレたっΣ( ̄□ ̄)!って当たり前だ(笑)
本当は イルシアが慌てふためきながらハロくんに話しかける話を書いてみたかったでした(≧∀≦)
絶対上がりまくってあわあわ慌てまくりながら話し掛けて、ハロくんが優しくにこやかに話をしてくれて、そしてイルシアはやっと少し自信がついた…とかになったんだと思いましたヾ(^▽^)ノ
これからウォレスとどうなるか楽しみですが、ウォレスの方が絶対積極的だと思います♪
ヘタレな寡黙男はこれからどうなっていくんだか楽しみだo(^o^)o

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