オンラインゲーム 『ラグナロクオンライン』の小説を書いています。 内容はBL系が多くなると思いますので、 ご理解頂けない方、嫌悪感がある方 などの拝見はお控下さいます様、 宜しくお願い申し上げます。 先に カテゴリ『初めに』をご覧になって下さい。
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大変遅くなりまくりな
六葉さん 出会ってくれて有難う記念のリクエストの三つめが
やっと書き終わりました…
大変長くかかってしまい申し訳ありません(汗)
三つめのリクエストは 紫苑×トーゴで
双月がディルの所に来て 幼児化の薬を依頼し
それを間違ってトーゴが飲んでしまう…な リクエストでした☆
幼児化したトーゴが自分で書いてて可愛いーwと 思ってしまったりw
今回はちょっとほのぼのかな?
六葉さん 最後に改めまして、私と出会ってくれて有難うございます。
この話を捧げさせて頂きます☆
六葉さんのみ 持ち帰り、書き直し、処分等可です。
そして、双月のこの後の話を書いて欲しい! と図々しく実は思ってたりします(笑)
「わー 美味しそうなケーキっ」
「でしょう?新作のケーキが出たって聞いたから沢山買っちゃったのよw
折角だから皆で食べようと思ってw」
大きな箱の中に入っていたフルーツたっぷりの沢山のケーキを目の前に、アルは目を輝かせて、それを持ってきた紫苑はにこやかに答える。
「のう紫苑…それ買ったのは儂なんじゃが…」
「だって選んだのはアタシで、アンタはお金出しただけでショ?」
二人の背後で泣きそうな顔で控えめに声を掛けてくるトーゴに、紫苑は面倒くさそうに視線を向けて、ヒラヒラと邪魔だと言わんばかりに手を振って、トーゴはすっかりいじけて椅子の上に足を抱えて小さくなり。
「じゃあボク今からお茶いれる…」
「ただいま~…と…あれ?紫苑さんにトーゴ?」
二人の遣り取りを見ながらも、早速食べる為にお茶を淹れる準備をしようとした所に丁度リジェクトが姿を現し、思いもよらない人物に首を傾げる。
「あ リジェクト丁度良かった。紫苑さん達がケーキ持って来てくれたんだ。
今からお茶淹れるけど一緒に食べない?」
「え…あぁ…頂く。ありがとうっす、紫苑さん。
アルっ!オレのお茶は皆が飲むのとは別の缶のヤツにしてくれ。
ディルさんから試して欲しいって健康茶を今飲んでるから」
「分かった~」
テーブルの上に乗ったケーキの箱を見たリジェクトは、ちゃんと人数分ある事に気付き頷くと、お茶を淹れにキッチンへ向かったアルに自分用のお茶を淹れて欲しいと告げて、それにアルは答えて準備を始め。
「で…なんでトーゴは隅っこでイジケてるんすか?」
「さぁ…」
「そのケーキ…儂が全部払ったんじゃ…」
「細かい事気にするんじゃないわよ…嫌うわよ?」
「酷いっっ!!」
「あ~…はいはい…トーゴもサンキューな?」
テーブルに腰を下ろして、ベンチシートの隅っこで膝を抱えるトーゴを指さしながら尋ねるも、紫苑は興味なさそうに答え、泣きそうな顔で恨みがましく言うトーゴに、面倒くさそうに紫苑が答えれば、ショックを受けたトーゴが今にも泣きそうになり、溜息を吐き出しつつリジェクトはトーゴにも礼を言って。
「お待たせ~~はい!お茶とケーキ皿っ!リジェクトは皆にケーキを配ってねぇ~」
「分かった」
そんな中、愛らしい声でアルがトレーを手に現れ、ケーキ皿をリジェクトに渡すと、それぞれにお茶のカップを配ってやる。
「うう…紫苑ん~~」
「んっとにちまちま煩いわね…っ!うじうじする男は嫌いよっ」
「あまりにもそれは酷いじゃろうっっ!うう…っ」
「ちょっ…待てっ!トーゴその茶はオレのっっ」
リジェクトの隣で膝を抱えていたトーゴは自棄になった様にリジェクトの前に置かれたマグカップを奪い、そのまま一気に飲み干してしまい、慌ててリジェクトはそれを止めるが、時すでに遅く、中身は全て無くなっており。
「あ~…それオレのだって言ったのによ…まぁ…単なる健康茶だからいいけどよ…」
深々と溜息を付いたリジェクトは、奪い取ったマグカップが空になった事に呆れつつも、そのまま膝を抱え込むトーゴをちらりと見てから、再度注ぐ為に席を立ったその時であった。
「うっ…!?な…なんじゃっ!?」
「え…?どうしたのっ!?」
急に胸を抑えて苦しみ出したトーゴに周りは驚き、アルは困惑気味な声でトーゴに声を掛けた…瞬間であった……
「…え?」
「どうなってんだ…こりゃあ…」
「……」
目をまん丸く見開くアルに、思わず頭を掻きながら呟いたリジェクト、そしてその様子を固まったまま見つめる紫苑がいた。
そこには…本来のトーゴではなく、恐らく歳は10歳になるかならないか…筋肉質でも高い身長でもない、まだ小さく、それこそイシュアの様に細く幼い、なんとも頼りない子供のトーゴがそこに座っていた。
「…アル…お前、どのお茶淹れた?」
「え…他の缶のやつだったけど……ほら これ…」
「おい…それ…『実験用・飲むな BY・ディル』って書いてあるぜ?」
「あれ……?あっ!ほんとだっ」
しばらくそんなトーゴを見ていたリジェクトは、アルに尋ねると、アルが台所から持ってきた缶を見て思いきり目尻に皺を寄せて指摘すると、全く見ていなかったのか、アルがその缶を見つめて驚いた様に声を上げて。
「一体…儂はどうなってしまったんじゃ…?」
自分が小さくなった事を認識したのか、困惑気味にリジェクトをアルを交互に見遣り。
「あ~…なんかな…小さくなるお茶を間違ってお前は飲んだらしい…ディルさんが作ったやつだし、その内戻るから…まぁ…心配するな…?」
「確かにそうじゃが……紫苑?」
頭を掻きながら、リジェクトは説明をして、困惑するトーゴを慰めてやるが、自分のひ弱な小さな体を持て余し困り果てるトーゴは、全く口を開かない紫苑を見上げて不安気に名前を呼び。
「…リジェクトくん…ちょっとプロのポタ出しなさい?」
「…え…?」
「いいから!早く出しなさいっ」
トーゴから名前を呼ばれた途端、紫苑はトーゴを見つめたままリジェクトに命令し、思わず首を傾げるリジェクトだが、鋭い紫苑の声に驚き、急いでプロンテラ行のワープポータルを出す。
「ありがとっ」
「し…紫苑っ!?」
ワープポータルが出現すると、いきなり脇に小さくなったトーゴを抱え、驚くトーゴをそのままに紫苑はそのの中へと消えて行ってしまった。
「…一体どうしたの?」
「さあな…まぁ、分からなくもねぇが…」
様子を見ていただけのアルは、目の前で起こった出来事を呆気にとられながらも、思わず呟き、リジェクトは深いため息と共に頭を掻いて、もう一度お茶を淹れにキッチンへと向かい。
「一体どうしたと言うのじゃ…紫苑…」
プロへと着いた紫苑は、そのまま自分がずっと拠点としている宿へと向かい、部屋に着いてからやっとトーゴをベッドの上に下してやり。
いきなりこんな行動をした紫苑が分からず、困惑気味にトーゴは紫苑を見上げながら尋ねて。
「アンタ…小さい時はそんな貧弱だったの…?」
「え…?」
腕を組んで立ったまま、こちらを見下ろしてくる紫苑の唐突の言葉にトーゴの目が見開かれる。
「えぇと…そうじゃな…昔は貧乏ってのもあって、貧弱じゃった…
だからこそ、モンクとなったからには鍛え様と必死じゃった…」
「…そうだったの……もっと早く…見つけてあげればよかったわね…」
いつも偉そうに見下している紫苑の瞳が悲しげに揺れ、トーゴの幼少時代の状態に、分からない程に小さく呟くと、そのままふわりと包み込む様に抱きしめてやり。
「し…紫苑っ!?」
「大人しくしときなさい…そんな貧弱な体の子供に興味は無いから襲ったりしないわよ…」
「う……何気にサラッと酷いこと言われとる気がするんじゃが…」
驚くトーゴに抱きしめたまま顔を見せない様に呟き、その言葉に思わずトーゴはショックを受けるが、こうして紫苑から包み込む様に抱きしめられる事が無かった為、その暖かな心地よさに思わずその腕の中で大人しくして。
(アタシの子供の頃も見せられたもんじゃないけど…でも…トーゴがこの歳の頃なら…
アタシは十分守って助けてあげられたのに……
もっと…早く出会えていたらな…こんな悲しい姿にさせなかったのに…)
しっかり抱きしめた身体から伝わるぬくもりに、自分が助けてあげられる年齢に達していたにも関わらず、出会うのが遅すぎてどうしても助けてあげられなかった後悔が込み上げてきて、そっとその癖のある髪を撫でてやり。
そして…その小さな額に口付けを落としてやる。
「紫苑……」
「今日は特別…今からアンタをお風呂に入れて、ご飯作って食べさせて、抱きしめて寝てあげるわ…」
「……」
とても不器用な…紫苑からの愛情…
それが段々分かってきたトーゴは、紫苑が言った事が、こんなみすぼらしい自分であった子供の頃に、紫苑が自分にしてやりたかった事であると感じ、不意に胸が熱くなる。
「済まぬ…有難う 紫苑…」
「べっ…別に謝る必要も礼も要らないわよっ!アタシがしたいからしてるだけよっ」
トーゴの言葉に、紫苑は思わず顔を赤くしながら抱きしめていた手を離し、そのまま抱えて風呂場へと連れて行き。
「儂は…子供の頃に紫苑を見てみたいもんじゃ…」
「そんなの見なくていいわよ…何?若いアタシの方がいいって事?」
「そんな事言うとらんっ!ただ、儂が知らん紫苑をもっと知りたいだけじゃっ」
「そんなの…今こうして会っている時代だけでいいじゃない…あんまり無駄口叩くと、ヤルわよ?」
「そっ…それは勘弁じゃっ!!」
風呂に入れられながら、ふと全く知らない昔の紫苑を見てみたいと口にした途端、どこかドス暗い雰囲気になった紫苑にトーゴは慌てるが、うっすらと微笑む紫苑が本気である事を悟り、トーンを高くして首を大きく横に振り。
トーゴを綺麗にし、初めて食事を作って食べさせてやり、そして抱きしめたままベッドに入ってやる。何度も頭を撫でて、慈しんでやると、いつしかトーゴは素直に寝息を立てていた。
「本当に…アタシの自己満足よね…どれだけ願っても、過去なんて変えられない…
そんな事分かっているわよ…それでも…少しだけでも、この頃に味あわせたかっただけよ…」
誰に言い訳しているのか、トーゴの頭を撫でながら紫苑が小さな声で呟く。
「アタシの子供の頃なんて、絶対に見ちゃだめよ?トーゴ?
あんな…殺された子供達の血に塗れて、散々男達に抱かれていたアタシなんて…見たらダメ…
アンタにだけは…嫌われたくないんだから……」
そう、切なく呟かれた声は寝ているトーゴに届く事は無く、部屋を包む深い闇の中へと溶け込んでいくのであった…
そんなトーゴは翌日には元の姿へと戻り、そのまま襲われたのは言うまでもない…
「へぇ…間違ってトーゴくんが飲んじゃったんだ?」
「うむ…書いていても間違われてしまうとは…今度からキッチンに保管するのは止めておくのだよ…」
数日後、ディルから幼児化するお茶の入った袋を受け取った双月は、ディルからこのお茶の為に起こった事件を聞いて、少々驚いた様に聞き返し、ディルも困った様に眉間に皺を寄せて。
「そっかー…僕も間違って飲まない様に気を付けないとね…じゃあこれが約束の鶏肉。また必要があった時はお願いするね?」
そう言って双月は大量の鶏肉が入った袋を渡し、ライの待つアサシンギルドへと帰って行った。このお茶のせいで、これから何が起こるか知る事も無く…
それはまた、他のお話……
COMMENT
No Title
鶏肉で薬を作るディルwww ちょ、お前。どんだけ鶏肉に弱いんだよwww と爆笑した後に、アル用にきっと書いたんだろうなぁ。ディル、報われなかったね。
トーゴはきっと財布扱いにイジけてるんですね。ですが巨体でイジてもなぁ……。子供のトーゴを見て固まってしまった紫苑に紫苑でも、そんな反応するのかと失礼ながら驚きました。この頃なら、あの時に、何て考える奴ばっかがアサギルドに所属しているので紫苑も入れる資格が(勧誘!?)ほのぼのとしていたのに、戻った途端に食われるとかwww
バトン、受け取りましたー。いつになるか不明ですが、幼児化薬をライに飲ませ様とする双月、書きますねv
御馳走様でした。
そして、こちらこそ、見つけて下さり、有難うございました<(_ _)>
六葉様
そして、リクを頂いて大分たってしまったのに、大変遅くなって申し訳ありませんっ(汗)
いやぁ…ディルなら 少々どうしようか迷っている時は、鶏肉で買収されるかなとw(笑)
きっとこの後 ルティの手で鶏肉は美味しく調理された事でしょう♪
きっとちゃんと書いていてもアルならば間違うかなぁとwそれがまたアルの可愛さでもあるかもしれないww
トーゴは紫苑にすっかり財布扱いされて、更に紫苑から扱いが酷くていじけてしまったのですね…
可哀想に…
でも実は紫苑は トーゴ相手にはこんな反応とかしちゃいますw
普段は絶対に人には見せませんが、つい今回は出ちゃいましたね(笑)
そうか…今は自分がもうすぐ死ぬ人間だと分かっているので、どこにも所属しないですが、
全てが終わった後には、裏世界とも精通してますし、実力はありますし、事件が終わってしまえば、所属する場所がある方がいいでしょうから、保護して貰う名目でアサギルドに所属ってなれば、それはそれで面白いかも!
とか 思っちゃいましたw
この話は今度デートでしようっと♪
勝手に投げつけたバトンを受け取って下さって有難うございますw
いつでも構いませんので、よろしくお願い致します♪
改めて…
出会ってくれて この手を取ってくれて 本当に有難う
私の可愛い妹
どうぞこれからも宜しくねw