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雪の華が咲く頃に

オンラインゲーム 『ラグナロクオンライン』の小説を書いています。 内容はBL系が多くなると思いますので、 ご理解頂けない方、嫌悪感がある方 などの拝見はお控下さいます様、 宜しくお願い申し上げます。 先に カテゴリ『初めに』をご覧になって下さい。

   

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初めての出会い

東雲さんのssにて
なんとホムを持たないイルシアに
ディルさんがエンブリオを渡した話を書いて頂き
投げて下さったので
喜んで受けてしまいましたw


ディルからエンブリオを貰ったイルシア
ずっと欲しかった念願のホムンクルスを召喚する?



「にーちゃん ドキドキだな?」
「…あぁ…」

アルデバラン
水路の脇の人が居ない場所にイルシアとウォレス そして相棒のクーリィーがいた。
イルシアの手には エンブリオが握られていた。
先日 ディルがポーション代として置いて行った物だ。

ずっとホムンクルスが欲しかったが 一度たりともエンブリオを作るのに成功した事が無く、今まで居なかったホムンクルスをやっと召喚する時が来た事に、イルシアは嬉しさと不安が混ざった様な顔でエンブリオを見つめていた。


「よし…」
「あれ?ウォレスくんっ イルシアさんっ」

もしかしたら失敗するかもしれない不安に覚悟を決めて、肩に力を入れた時、水路の上の方から二人を呼ぶ声が聞こえた。

「ルティにーちゃん イシュアにーちゃんっ」


上の手すり向こうから覗いていたのは、丁度通り掛かったルティとイシュアであった。

「何してるんですか?」
「今からにーちゃんがホムを召喚するんだっ!」

ルティの問いかけに、ウォレスは元気よく答え、ルティとイシュアは目を輝かせる。
ホムンクルスが生まれる瞬間など、見た事ないのだ。

「傍で見ていてもいいですか?」
「…あぁ…」

ウォレスと同様、期待に満ちた瞳の二人を無碍には出来ず、誕生の瞬間に立ち会いたい二人が傍に来るのを許可して、改めてエンブリオを両手で握りしめる。

「ブレッシング!」

今から召喚しようとするイルシアに、せめてもとルティはブレッシングを唱えてやる。

「……いくぞ」

軽くルティに頭を下げ、緊張した顔で イルシアは小さく呟くと ごくりと唾を飲み込む。



―コーンホムンクルス―

両手でエンブリオを支えたまま 意識を集中させイルシアはホムンクルスを召喚させる為のスキルを口にする。

パァッッ!!とエンブリオが眩い光を放ち、その姿が溶け消え、辺りが光に包まれる。

そして…

「めぇぇ~~」

光の中から 眠そうな鳴き声が聞こえてきて…
光が消えたその中から現れたのは…

「わぁ…アミストルっ」
「かわいい~~」
「ひつじだひつじっ!」

姿を見せたホムンクルスに ルティとイシュア、ウォレスは同時に声を上げる。

「…よかった…成功した…」

眠そうな顔でこちらを見るホムンクルス
ひつじの姿をした アミストルであった。
一回で成功したイルシアは、ほぅっとため息を漏らし、膝を付き アミストルに手を伸ばす。

「有難う…俺の元に生まれてきてくれて…」

そっと頭を撫でてやると、少しだけ擦り寄ってくる。

「良かったな~にーちゃんっ」
「あぁ…本当に…
付き合ってくれて有難う」

嬉しそうに駆け寄ってきたウォレスの頭を褒める様に撫でてやり、照れた様にイルシアはウォレスと、そしてルティとイシュアにも礼を言う。

「にーちゃん このヒツジの名前どうすんだ?」

どのホムンクルスが出てもいいように、全ての餌を用意していたイルシアは、カートからアミストルの餌であるジャルゴンを取り出し与えながら、名前を聞かれて首を傾げる。

「そうか…名前を決めないといけないな…
……こんなのはあまり得意じゃないし…
ウォレス なんかいい名前ないか?」

アミストルの頭を撫で、その小さなふわふわした存在を見みた後、ウォレスの方に顔を向けて尋ねる。

「ん~ そうだな~…
じゃあ もふもふでっ!」
「じゃあお前の名前はこれからもふもふだ」

元気よく答えたウォレスに嬉しそうに頷いたイルシアは、生まれたてのアミストルに名付けて…

【もふもふでいいんだ…】
【ちょっと…イルシアさんには可愛すぎるような気もするけど…】
【でも…】
【そうですね…】

思わずWisにてルティとイシュアはあまりに可愛いも単純な名前にいいのかと言い合ってしまったが、いつも怖い顔のイルシアが優しく微笑んでいる姿を見て、思わず自分達も笑みを浮かべてしまい、そのまま納得して。

「ルティ…その ディル…は ハウスにいるだろうか…?」

イルシアはもふもふの頭を優しく撫でてやってから立ちあがり、控えていたルティを見ると、少しだけ慣れない様子でディルの事を聞いて。

「あ…はいっ 多分いると思いますけど…」
「じゃあ…皆で一緒に行こうか…
ディル…のエンブリオで生まれたホムだ…
彼に見せたいんだ…」
「きっと とても喜ぶと思いますっ
行きましょう!」

イルシアの言葉にルティは嬉しそうに頷き、自分達のハウスの方を指さし早く行く様に促すと、先頭を歩き始め、それにイシュアも並んで続き、カートを引きながらイルシアも歩き始める。

「もふもふ 行くぞ?」
「めぇぇ~~」

声を掛けられたもふもふは ぼんやりした声で鳴くと、イルシアとウォレスの後をぴょこぴょこ付いてくる。

「かわいいな?にーちゃん」
「あぁ そうだな。一緒に面倒を見てくれな?ウォレス」
「うんっ!」

そう言って 嬉しそうに二人は、ルティ達の後を追いかけていった。





飼い主に良く似た強さを誇り
その角で敵をなぎ倒す程になる
そんなもふもふになるのは もう少し後のお話…

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  • by 東雲 冴
  • 2012/04/16(Mon)15:48
  • Edit
もふもふ可愛い~~~!!! と思わず叫んでしまいました。東雲です。放り投げた話を拾って下さり有難うございます!!! 可愛過ぎて萌えましたぁ~。
以下は、気になっちゃったのでご報告です。
今からにーちゃんがアルケミストを召喚するんだ→ホムンクルス?
思わずWisにてルティとイルシアはあまりに可愛いも単純な名前に→イシュア?
指摘が間違ってたらごめんなさい!
後、ディルにお披露目話アップしてみました。

東雲様

  • by 月宮
  • 2012/04/17 16:43
うちのイルシアがディルからエンブリオを頂きましたので、遅くなりましたがやっと書きあがりました☆
ずっとなんにするか考えていたんですが、クーリィーとゲイルを頭や背中に乗せて歩くヒツジを想像したら、もうこれだ!と思ってヒツジにしてみましたw
これから色々書いていけたらいいな~♪
文章内のご指摘も有難うございました。
見事見落としまくってました…;もっと確認せねば…
いつもご指摘して下さるので助かってますっ
ご迷惑おかけしてますが、これからも宜しくお願い致します(感謝っ)


ディルから言われて、やっと呼び捨てに名前を呼べる様になって、更にホムも会わせる事が出来て、かなり幸せなイルシアでございますw
もうちょっとしたら、もっと普通にディルとも話せるのではないのかな?
これから絡ませていくのが益々楽しみです♪

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