今日はディルさんはアルケミストギルドに行ってて
帰りはお昼頃って言ってた。
他の皆さんはそれぞれ 夕方まで帰って来ない。
今日の日の為に
ボクに気遣って家を空けてくれたのは知っている。
だって今日はディルさんのお誕生日だから…
倉庫からこの日の為に獲っていた
各種のハーブの入った袋と
そしてディルさんの大事なホム ゲイルの餌のガレット
そして、あまり無いけど 製薬に必要なセルーを出して貰う。
勿論これは ディルさんへのプレゼント。
情けないけど ボクでは大した物をプレゼントは出来ないから…
それらを今住んでいる宿屋に置いて
昨日の内に買っていた食材で料理を作る。
まずはミルクレープを作って果物を乗せて
そしてメインは鶏肉料理…
鶏肉のお料理ならディルさんは沢山食べるから
色々作ってみる。
ササミを酒蒸しにして 大根下ろしとあえてみたり
チキンのトマトスープを作って
その後 照り焼きを作っていく
じっくりオーブンで焼いて タレを塗って そしてまた焼く…
もうすぐ ディルさんは帰ってくる時間かな?
時計を見ながら テーブルをセッティングして
出来た料理を並べて
買ってきた花を花瓶に生けてみる。
まだ…帰って来ないかな?
それとも今日は遅いのかな…?
ディルさんと出会って初めての誕生日
自分の誕生日って祝って貰った事ないから…
(その前に ボクには誕生日がないけど)
どんな事をすれば喜んで貰えるのか 良く分からなくて…
結局 単純に料理になってしまった。
後は精々 製薬で使うハーブとかセルーとか
ゲイルの餌とか それくらい。
そこでボクは あまりディルさんの事を知らなかった事に気付く。
一体何が好きで 何が欲しいのか…
「恋人…同士 なのに…
でも、ボク まだ子供だから頼りないしな…」
ちょっとだけ 目元が潤み
深くため息をついてしまう。
「いつか…名前が入った指輪とかプレゼントしたら
喜んでくれる かな…?
それとも やっぱり迷惑 かな…?
男同士 だもんな…」
結婚は出来なくても 名前が入った指輪は交換出来る。
お互いの名前が入った指輪を持つのが
今のボクの密かな願い…
でも、迷惑だったらって思うと
中々出来なくて…
窓から外を見て ふと 小さくため息をついた時
その向こうにディルさんとゲイルの姿が見えて
慌てて目を擦って
焼けたばかりのチキンの照り焼きをお皿に乗せて飾り付けて
そして 扉に向かう。
がちゃり と扉を先に開けたら
後少しの所にディルさんの姿…
ボクの愛おしい 最愛の人…
心から笑みを浮かべて
ボクは彼を出迎える。
「お帰りなさい ディルさん」
そしてリビングに導いて テーブルに着いて貰う
目の前には 料理が乗ったテーブルに
そこに作ったケーキを置く。
驚くディルさんの隣に立ってボクは言うんだ。
「お誕生日おめでとうございます。
貴方に会えて ボクはとても幸せです。
だから お祝させて下さい」
そうして
ボクはそっと ディルさんの唇に口づけをした。
ディルさん
生まれてきてくれて有難うござます。
ハッピーバースティ
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COMMENT
No Title
可愛い、ルティが可愛いですっ!! 胸の動悸が止まりません。萌え殺されます(笑)結婚指輪というか、クリスマスのイベントの一つですよね? 確か。ソロには寂しいイベントは全てスルーしてますので(哀)
ご馳走様でした♪
東雲様
ルティの誕生日を決める話もその内書きたいですねぇ♪
出会った時か…それかうさ耳を貰った時が両想いになった時ですから、その時がいいのかな?
告白記念日がルティの誕生日とか…そんな感じでw
可愛いと思って頂けるなら嬉しいです☆
私も名前が入った指輪を送る相手も、くれる相手もいませんので このクリスマスイベントはスル―してましたが、男同士でも唯一指輪交換が出来るイベントと考えると、ちょっと萌wとか 思ってしまいました(笑)