「ふぅ…」
洗って濡れた漆黒の長い黒髪を白く透き通る肌に絡ませながら
優しくタオルで拭いて水気を取る
最近仕事が立て込んでいて、職場に泊まり込みだったので
久々のゆっくりした風呂でもあり
随分長湯をしてしまった
バスローブだけ羽織ってリビングへと行くと
そこには双月の愛おしい相手
ライがお茶を飲みながら新聞を読み寛いでいた
「随分長いお風呂だったね?」
「久々だったら、つぃ長風呂しちゃったよ
僕は元々樹の妖精みたいなもんだから、時々こうして水に長く浸かりたくなるんだよ」
ライの問いかけに笑いながら答え
バスローブから着替える為に寝室へと足を向けると
その後を静かにライが着いてゆく
「ね…双月 したい…」
クローゼットから服を取り出すよりも早く
背後からライが双月の体を抱き締め、そっと耳元で囁く
「んっ…ちょっと…随分いきなりだね…」
「だって…最近ずっとお互い仕事が忙しくて、こうして一緒に家で過ごせるの久々だもん
これでもかなり我慢してたんだよ
それに…こんな色っぽい双月見せられたら
我慢出来るわけないじゃん…」
抱き締められる手を振りほどく事はせず、大人しく腕の中から背後を伺い
双月が嫌がっていない事を腕の中で感じながら
その眼下にあるまだ水分を含みしっとりとした髪を張り付かせている
滑らかな項にそっと唇を寄せて、軽く吸い上げて
「ぁ…んっ…もぉ…ライっ
いいって言う前にしちゃダメでしょう?
やっ…ん…ライっ…んんっ…」
「抵抗しない双月が悪い
しないって事はイイって事でしょ?」
するりとバスローブの合わせから手を差し入れ
胸に指を這わせ、指先で胸の尖りを摘まみ
裾を割って滑らかな太股を撫で
項から首筋へと舌を這わしながら、甘く艶っぽい声を上げる双月をゆっくりと攻めてゆく
「はぁ…ん…ライっ
せめて…ベッドに…」
「ふふ…りょーかいっ」
欲望のままに誘いかけて
拒む事もせず、受け入れてくれた双月が愛おしく
そして嬉しくて、その体を抱えてベッドに下ろしてやり
(あぁ…そうか…
僕もこんなにライが欲しかったんだ…)
たった僅かにライが愛撫しただけであるのに
ライによって開花され仕込まれた体は
素直にしっかりと熱を帯びている事に今さらながら気付き
思わず小さく笑ってしまいながら
上に覆い被さってきたライを見上げて頬に手を添える
「何笑ってるの?」
「そうだね…自分がライの事が凄く好きだって改めて実感しだだけだよ?
だから…キスして?」
「…ある意味双月 それ卑怯だよ…
もう手加減しないからね…」
長い黒髪をシーツへと散らしながらこちらに微笑み掛ける双月の様子に
ライは不審がるが
双月は小さく笑いながらその理由を答えつつ
珍しくキスをねだってみると
ライは少しだけ目を見開いて、目尻をそっと赤くして
拗ねた様な顔で唇を尖らせると
言葉とは裏腹に優しい口付けを落として…
柔らかな唇が重なり合い、舌を絡め
互いの口腔を掻き回し、唾液が混じり合いながら口付けを繰り返し
吐息を混じり合わせながら濡れた唇を離すと
そのままライは鎖骨へと舌を這わして
足を閉じない様に足の間に自分の足を入れて再び足を撫で上げ
「あ…ふっ…んん…」
「双月 いい匂いがする…なんかいつもよりもエロっぽくて
ヤラシイ…」
「もぉ…何言ってんだか…あぁんっ…」
鎖骨から首筋、耳元へと舌を這わして
湯上がりの良い香りを感じる様にその香りを嗅いで囁き
双月もライの頭と背中に腕を回し、その肌の感触を手で感じていたが
ふいに耳朶を吸われてしまい
思わず声を上げて背中を反らせて
「本当に双月って感じやすいよね?
これだけでココ こんなになってるよ?」
「ひぅっ!こんなっ…体にしたのっ…ライでしょっ!!」
「それは双月が初めからエロい素質があったからです~
俺はそれを目覚めさせだけだよ?」
太股を撫でていた手はすっかり熱を帯びてきた双月の自身を掌で握り締めてやると
双月の口からは悲鳴に近い声が漏れて
涙目になった目でライを睨み付けるが
ライはまるで悪戯っ子みたいな顔で惚けてみせながら
握りしめた掌をゆるゆると動かして
親指ではその先端を腹で擦ってゆき
「あっ…んっ…ライっ」
「双月…たまには僕の 口でご奉仕してよ?
ダメ?」
小振り双月自身を強弱を付けながら上下に擦り
先端を指先で擦りあげる度にその先から蜜が溢れてきて
それを自身全体に絡み付かせる様に動かし
自分の下で身悶える双月を見下ろしながらそっと懇願すると
恥ずかしそうに小さく頷いてみせて…
「ふぅ…んっ…っ…」
「本当に今日の双月は素直でいい子だね?
すごく嬉しいなぁ」
ベッドの背もたれに背中を預けたライは
自分の開いた股の間に身を小さくしながら
懸命にライ自身の男根を口に咥えて奉仕する双月を見下ろしながら
嬉しそうに目を細める
「ふぁっ…ん…ライのは…大きいなら…結構口でするのも大変なんだよ?」
「でもちゃぁんと僕のを舐めておかないと、辛いのは双月だよ?」
「…もぉっ…!」
嬉しそうに見下ろすライの男根から口を少しだけ離し
少しだけ恨めしい顔で見上げながら双月は文句を言ってみるが
それも気にする事なく、もっと意地悪そうな顔をするライに
双月は顔を真っ赤にして、拗ねた様に再びライの男根に唇を寄せる
根元から裏筋を反って先端に舌を這わし
その先端の蜜口に舌先を少し硬くしてねじ込む様に舐め
片方の手はその根元にある蜜袋を優しく掴み揉みしだき
ライ全体を感じさせる様に舌で愛撫していく
「はぁ…本当にうまくなって…
双月……今日は僕がもうヤバい…
早く中に挿れさせて?
もっと双月を感じたい…」
「…ん……僕も…ライが…欲しいから……」
本当はもっと意地悪を言ったり、焦らしたりして
双月を困らせたり、泣きだす位に感じさせたりしたかったのだが
やたらと素直で積極的な双月に我慢の限界が来てしまい
一つになりたい旨を誘いかけると
双月も耳まで赤くなりながらも
小さく頷いて、艶めいた瞳で見上げて答え…
「あんまり酷くはしないから…でも…ガマンできないかも…」
「いいよ…ライ…
思い切りきて…僕の身体はライだけに開かれた体だから…
っ…!あああっっ!」
ベッドへと寝かせられ、足に手を掛けて大きく広げられる
その恰好が恥ずかしくない訳ではないが
今は疼いて仕方ない奥底へとライが欲しくて堪らなかった…
どこか申し訳なさそうにするライに
双月は手を伸ばし導く様に誘うと
まるで獣の様な金色の瞳が鋭く光を放ち
足を割って一気に奥底へと猛る大きな男根を貫いてきて
自分から求めながらも、やはり大きすぎる質量のある男根に
思わず目を見開いて悲鳴を上げてしまい
「はぁっ…!くぅっ…双月っ…
ナカ すっごい熱くて締め付けてきてっ…
そんなにしたらっ…持たないっっ」
「そんっ…ことっ…いってもっ…むりっ…!
ひぁんっ!ああっ!あぅっ…!!」
腰を掴み、勢い良く最奥へと遠慮なしに貫いてくるライの勢いに
双月は言葉を紡ごうとしても悲鳴の様な喘ぎしか答える事が出来ず
中を擦り上げてくる度に快楽と苦しさから息も絶え絶えに声を上げて
擦り合う度に結合部から響く卑猥な水音は
余計に悦楽を煽り、より強く中を出入りするライを締め付けてきて
「くっ…はっ…!双月っ…もっ…無理っっ
ナカに…全部出すよっ…!んんんっっ!!!」
「ライっ…ふぅっ…あああぁぁっっ!!」
激しく容赦なく奥底を貫いてるライの男根の大きさや容赦ない激しさに
一気に追い詰められた双月はキツくライのを中で締め上げ
高く欲にまみれた悲鳴を部屋中に響かせながら先端から白濁を飛び散らし
それと同時にライもまた
双月の奥へと大量の欲望の熱を解き放ったのであった…
「ね…双月?
少し休んだらまたしたいけど いい?」
「それ…若干僕には拒否権無いよね…」
白濁にまみれた後をライは綺麗にしてから
ベッドに横たわると双月を抱き締めながらそっと囁き
すっかり疲れた表情になっている双月は少しだけ拗ねた様に腕の中からライを見上げて
「だからちゃんと今聞いてるじゃないか
そこまで無理強いはしないよぉ…タブンね」
「どっちにしろ寝かせてくれなと思うけど…
明日 休みくれるならいいよ?
全く…元気だよね…」
「っ…!!勿論休みあげるよっ
少し休ませてあげようと思ったのに…双月が悪いんだからねっ」
「あっ…!んっっ…っ!」
双月の言い様に口を尖らせて反論するも
その顔の様子からする気満々のまるで子供の様な顔であり
深いため息を付きながら双月はライの下肢へと手を伸ばして
まだ熱が冷めていない硬くなったままの男根に手を添えてそのまま握り締め
その不意打ちに一瞬体を跳ねさせ
目元を思わず赤らめたライはそれを誤魔化す様に
双月の唇を奪い
深く舌を絡めとって……
甘い蜜の夜はまだ
始まったばかり…
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