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雪の華が咲く頃に

オンラインゲーム 『ラグナロクオンライン』の小説を書いています。 内容はBL系が多くなると思いますので、 ご理解頂けない方、嫌悪感がある方 などの拝見はお控下さいます様、 宜しくお願い申し上げます。 先に カテゴリ『初めに』をご覧になって下さい。

   

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ある晴れた昼下がり

ある晴れたお昼に
ルティとイシュアはランチを食べていました。
そこにウォレスも加わり…


ほの~んとした ランチタイムなお話☆
なんだかんだと これもらぶらぶっぽい話になった…
可愛いルティとイシュアとウォレスと
それにデレてるディルやイクスやイルシアが書きたかったって話なのかもしれない…?





ある晴れたもうすぐお昼も間近な頃
ルティは洗濯物を干し終え空を仰ぎ見た。
雲ひとつない 綺麗な空が広がっていて、自然笑みが浮かぶ。

「ピクニック日和だな~…今日は皆さん 出かけてるしな…」

今日はイクス達転生2次職のメンバーは狩りに行っていていない。
いるのは自分と そして療養中のイシュアのみ…

「そうだっ」

思いついた事に顔を晴れやかにして ルティは室内に戻って行った。

「ピクニック?」
「はいっ こんなに天気もいいし、軽く何か作って
時計塔の近くのベンチとかで食べませんか?」
「それは…凄く素敵ですねっ」

療養中とはいっても、通常生活するには支障なくなっていたイシュアは
キッチンの掃除をしていた手を止めて、ルティの提案に目を丸くするも、
すぐに嬉しそうに笑みを浮かべて頷いた。

それから二人は手早く買い置きしていた材料で
ベーコンやトマト チキンなど挟んだサンドイッチやサラダを作り
デザートの果物にリンゴやオレンジ
それにお菓子にはイシュアの作っておいたクッキー
水筒に入ったお茶などをバスケットに入れて
それをお互いに両側を持ってギルドハウスを出る。

「ココでいいかな?」

中央にある時計塔を正面にした左奥にあるテーブルが並ぶ場所まで来ると、そこに二人は荷物を置いて 手早く作ってきた弁当を広げる。
テーブルに刺してあるパラソルがテーブルに置いた弁当や水筒に影を落とす。

「気持ちいいですね…」

すぐ隣には水路があり、規則正しい水の音が響き
涼しい風が石畳を通り抜けてゆく。
その風に青い髪を揺らし、少し大きめの白いシャツにベージュのハーフパンツと言うラフな格好で空を見上げて笑みをイシュアは浮かべる。
ルティも今日は私服であり、裾の長い細身のシャツに紺のスパッツというカジュアルな格好で ウサギ耳を揺らしながら
笑みを深めながら椅子に腰掛ける。

「ん 美味しい」
「簡単に作ったのに美味しいですねっ」

二人は作ってきたサンドイッチを口に頬張りながら、美味しさに目元を緩める。

「家で食べるのもいいけど、こんな場所で食べると余計に美味しいですね」
「はいっ」

春の日差しが心地よく包み込み、水の流れと そして時計塔の正面にいるカプラ前から聞こえる冒険者たちの声
それ以外には鳥の声だけで 平和過ぎる時間にルティは嬉しそうにイシュアを見て笑みを浮かべ、イシュアもまた 元気よく頷いてみせる。

「…イシュア君が元気になってよかった…」
「え…?」

そんなイシュアを姿を見ていたルティは思わず思っていた事を口にしてしまい、イシュアは少し驚いた様に食べる手を止めて相手を見る。

「あぁ…ごめんなさい…
かなり酷かったから、こうやって一緒にランチが出来る様になって
本当に良かったなぁって…」
「…有難うございます。皆さんのお陰です…
皆さんが大事にしてくれるから…」
「当たり前ですっ
ボク達にとっては家族ですからっ」

ルティの言葉にイシュアは一瞬驚いた様に目を見開き
そして、泣きそうな顔で笑みを浮かべて…

「有難うございます ルティさん…わっ?え 何っ?」
「あれ?このファルコン…」

不意にばさばさを翼の音を立ててルティ達の元に降りてきた小さなファルコンにイシュアは驚き、ルティは見た事あるファルコンに目を丸くして。

「こらっ クーリィーっ!いきなりどこ行ってっ…
あれっルティにーちゃんっ?」

そのファルコンを追って 若草色の髪をなびかせ走ってきたウォレスは、クーリィーが舞い降りた先にいたルティに驚いた様に名前を呼ぶ。

「あ やっぱりウォレス君だっ
こんにちわ」
「こんちわっ ルティにーちゃんっ!えーと…」
「こちらはイクスさんの弟のイシュア君。前 君が来た時は居なかったから」
「そうなんだ?こんちわっ ボク ウォレスって言うんだ」
「宜しくね?ウォレスくん」

元気の良いウォレスを見て ルティは頬笑みイシュアを紹介して、ウォレスも屈託ない笑みを浮かべて手を差し出し、イシュアも笑いながら手の伸ばして握手をして。

「丁度今 ランチしていたんだ…
サンドイッチだけど、一緒に食べない?」
「やったーっ 食べる食べるっ!」

ウォレスは誘われると満面の笑みを浮かべて喜び、テーブルの椅子に腰掛け、渡されたサンドイッチを食べ始める。

「今日はウォレス君も狩りじゃないんだ?」
「うんっ 今日は折角いい天気だったし、イルシアにーちゃんも出かけちゃったし、なんか狩り行くの勿体ないな~って思ってさ…
街中ぷらぷら散歩してたらにーちゃん達がいた」

Tシャツに青い短パンに犬耳という子供らしい格好をしているウォレスを見て、ルティは尋ねて、頬張りながらウォレスは元気良く答えると、そのなんとも可愛らしい様子にルティとイシュアは笑みを深め、和んでしまう…




時計塔前カプラ付近…

「おや?イルシアではないか」
「ん?あぁ ホントだ…久しぶりだな」
「あ…久しぶりです…」

カプラに倉庫を開けて貰おうとしたイルシアに声が掛かる。
振りかえった先には やはり倉庫を開ける為に来たディルとイクスがいた。
あまり人との会話が苦手故、イルシアは少しだけ緊張した面持ちで頭を下げる。

「こんな所で会うなんてな?」
「最近…アルデバランに引っ越してきたんで…」

そんな他愛もない会話をしていた時、ディルがふと マップにギルドマーカーが近くある事に気付く。

「こんな場所に…それも二人も…ルティとイシュアか…?」
「ん?なんでこんな場所に…」
「……ウォレスも…そこにいるみたいです…」

二つのギルドマーカーに 思い当たる相手を口にしたディルにマップを覗きこんだイクスは首を傾げ、自分のマップを広げたイルシアも その場所に相方のマーカーを見つけ、不思議そうに首を傾げて。

「あ…3人ともあんな場所で飯食ってる…」
「どれ…?」

石垣から見える場所に ルティ達3人が楽しげにランチをしている姿を見つけ、イクスが指を指しディル達がその方を見る。



「…可愛いな…」
「あぁ 可愛い…」
「うむ…可愛い…」


まるで髪の短い幼いアリスの様な可愛さを誇るイシュアに
全体的に天使の様な儚い綺麗さと可愛らしさをもつルティ
成長すればさぞ美人なるだろうと思われる生意気な顔で可愛いウォレス…

その可愛らしさが揃って和やかにランチをしている様子に声を掛けるのを躊躇われ、そのままストーカーの様に石垣の陰から見ていた3人は、それぞれの大事な存在の姿に素直な感想を口にして…


「お?おじょーちゃん達 こんな所で仲良くランチか?」
「いいねぇ~ おにーさん達も混ぜてよ~」

不意にその和やかな空間に水を指す様に 
その場を通り掛かった男の冒険者達3人が声を掛けてくる。

「邪魔すんなよっ!折角楽しんでるんだからっ!」
「お?生意気なガキだな~ そんなのもまた、いいねぇ~」
「離せってっ!」
「ちょっとっ!何するんですかっ!きゃうっ!」
「おじょーちゃんは俺と付き合えって」

如何にもナンパな3人に 2人を守る様にウォレスは椅子から下りて抗議するが、顎を男の一人に掴まれ、ジタバタと暴れ
それを止めようとしたイシュアは腕を他の男に掴まれ痛みで顔を歪め。

「このっ…!」
「ぎゃあっ!!」

もう一人の男に抱き寄せられそうになっていたルティは必死で抵抗しながら、ホーリーライトを唱えようとした所、いきなり目の前の男の顔が爆発し、悲鳴を上げながら倒れてしまい…

「っ!?デ ディル さん…?」

驚くルティの体をいきなり力強い腕が抱きしめ
びくっとしながらその相手を見ると、更に驚いた様にその名を呟き。

「全く…けしからん奴らだ…私のルティに手を出すとは…」
「本当だぜ…それなりの覚悟はあって人のモンに手ぇ出してんだろうな?」
「貴様なんぞの その汚い手を…」
「「離しやがれっ!!」」
「「ぐあぁっ!!」」

仲間がいきなり炎に包まれ吹き飛んだ事に呆然とした男達もまた、いきなり現れたイクスとイルシアに殴られ吹き飛んでしまい。

「兄さんっ!」
「にーちゃんっ!」

イシュアとウォレスも驚きながらも、それぞれの腕の中に包み込まれる様に抱きしめられる。

「…これ以上まだ何か言うなら…相手になろう?」

元々背の高いイクスやディルに加えて、より背の高く ガタイのいいイルシアは鋭い目を更に鋭くして転がった3人を見下ろす。
2次職ながら、その迫力はあまりな物で
3人は逃げる様にその場を去っていった。



「全く…元からルティは可愛いのだから…私服の時は余計に気をつけねばならんのだよ?」
「はい…これから気を付けます…」

「イシュア…お前もだ…
特にお前は私服だと、殆ど女にしか間違われないんだから…
いや、男だって分かっても、手ぇ出してくる奴が多いんだから気を付けないと…」
「そ…そんな…兄さん程じゃないよっ…」
「…返事は…?」
「は…はい…」

「ウォレス…出来るだけ俺とこれからは行動しよう…」
「おーっ!」

ディルはルティを イクスはイシュアを抱きしめ
腕の中に閉じ込め、安堵した様に額に口づけ。
イルシアは小さなウォレスを抱き上げて、頭を撫でながら心配そうな顔でこれからは一人で出来るだけ行動しない様に告げて。


その後は 再びその場所で
愛しい者達を囲んで ランチタイムが開催された…
ある のどかな昼下がりの出来事…


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  • by 東雲 冴
  • 2012/03/17(Sat)21:36
  • Edit
可愛い!! 萌え萌えして画面前でにやけが止まりません。どうしてくれるんですか(笑)
ストーカーの様にてw 即想像出来て笑えました。お嬢ちゃん扱いにツッコミ入れる人が居ないんですねv
そして普通に惚気るディルに笑えて、イクスの言葉に反論するイシュアとのやり取りに笑えて、さり気に告白的なセリフを言うイルシア! 良いですね~。萌え補充させて貰いました。ご馳走様です。
乱文、失礼しましたー。

東雲様

  • by 月宮
  • 2012/03/18 10:09
わーいw萌てくれたーw
どうしてくれるって、いつも東雲さんトコで萌死にさせられてるので、お返しです(笑)
ストーカーの様に陰からこっそり覗いて、それぞれが可愛いってきっと思うだろうな~って考えたら、そのまんまストーカーと書いてしまうと…だって想像出来たんだもん!(爆)
本当はお嬢ちゃんって言われた事に突っ込みいれると思ってたんですが、なんかイクス達が来るの早くて反論する暇が無かったって事で…^^;

イクスに反論しながら、反論出来なかったイシュアが可愛かったですw
ちなみにウォレスは言われた意味をあまり深く考えてないので、一人だけ元気に答えてます(笑)
萌補充出来たのなら 嬉しい限りですw
有難うございますw

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