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雪の華が咲く頃に

オンラインゲーム 『ラグナロクオンライン』の小説を書いています。 内容はBL系が多くなると思いますので、 ご理解頂けない方、嫌悪感がある方 などの拝見はお控下さいます様、 宜しくお願い申し上げます。 先に カテゴリ『初めに』をご覧になって下さい。

   

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夫と弟の惚気話

キリ番ではないのですが、
東雲さん一周年記念でリクを無理やり貰いましたw
殆ど強制的に、リク無いですかと絡みました…済みません…
そして素敵ネタ降臨!(笑)


第一段は
イクスの買い物に着いて行ったシオンとイシュアのお話☆
どっちがよりイクスを好きなのかという
惚気話かな?

すっかりギャグなんで、イクスとシオンは結婚してるという東雲さんの設定に、イシュアが二人の子供として登録されているってことになってます。
本編では、今の所その予定はないですが…
また東雲さんとお話して その辺りは決めて行くと思います♪
しかし…すっかりシオンがギャグになってしまった…(汗




プロンテラ…
賑わう人混みの中 イクスは市場に買い物に来ていた。
今日のギルドハウスでの食事当番はイクスである。

商品を品定めしているイクスの背後にはシオンが荷物が入った袋を抱えて立っていた。
荷物持ち兼 その容姿や体から無駄に男性に声を掛けられてしまうイクスの護衛も兼ねている。
そしてその傍らには イクスの弟イシュアが、やはり荷物の入った袋を抱えて着いてきていた。
荷物持ちというより、明日の食事当番はイシュアの為、一緒に買い物をする為、店を見て回っていた。
少し遅れ気味に店を見て回っていたイシュアは、不意に目の前に人が立ち塞がり、驚いた様にその塞いだ相手を見上げる。

「あ あの?」
「なんだ…かわいい子がいるって思えば、男か…
でもまぁいいや…なぁ 付き合えよ?」

目の前のローグの男を戸惑った様に見上げると、いきなり顎に指を掛けられ、品定めをする様に上から下まで見られ、いきなり言われた言葉に目を見開き。

「何言ってっ…!」
「俺の連れだ……」

言い返そうとするイシュアの頭を、いきなりガシッと手が掴み…
その手の持ち主シオンは 低い声で鋭い目つきを相手の男に送ると、男は顔を青ざめさせて慌てて逃げ去ってゆく。
イシュアもまた、イクスとはタイプが違うが 
その容姿から無駄に男から声を掛けられやすい為、時折こうやって見張ってなければならない。 

「あ 有難うございます…」
「お前になんかあったらイクスが悲しむ…」

助けてくれたシオンを見上げ、イシュアは礼を言うが、面倒臭そうに短く告げるとイクスがいた方向を向き。

「…イクスがいない…」
「え?あれっ 本当だっ」

さっきまで目の前の露店にいた筈のイクスの姿が見えなくなっていた。
イシュアは慌ててマップを見るが 露店などがごった返しており、ギルドマーカーを探す事さえ出来なかった。

「えっと…」
「右だ…」

どうやって探そうかと悩むイシュアを余所に、シオンは右の方向を見て呟く。

「え?分かるんですか?」
「カンだ…」

そう言って先に進んで行くシオンの後をイシュアは人混みを掻き分けながら着いてゆく…


「…いませんねぇ…」
「……」

暫くシオンの言う方向を探していたが、見つからない事にぽそりとイシュアは呟くと、シオンは足を止めて黙ってしまう。

「ん~…こっち方じゃないでしょうか…」
「イクスの事は俺の方が分かってる…」
「…見つけられてないじゃないですか…」

周りを見渡し、シオンとは違う方向を指さしたイシュアを否定する様にシオンは口を開くが、イシュアは冷ややかに呟きシオンを見上げる。

「お前と俺とじゃ イクスへの愛が全く違うんだよ…」
「おれだって兄さんをシオンさんに負けない位愛してますよ…」
「俺の方がより密にイクスと過ごしてきてるんだっ」
「おれだって 生まれてから5年はずーっと一緒に暮らしてきましたっ」
「俺はなぁっ イクスの色んな所知ってんだよっ
そりゃあもう 体の隅から隅までっ」
「お おれだって兄さんの体みたもんっ!」
「お前と一緒にすんなっ!」

イクスを探す為の口論が次第にイクス自身への話になり、今度はまるで子供の喧嘩の様な言い合いに発展してゆく。

「いいかっ 俺の方がイクスの事はよぉぉ~く知ってるし
何より一番愛しているのは俺なんだっ
弟だからって 生意気言ってんじゃねぇよっ」
「おれだってシオンさんに負けないもんっ!
兄さんを好きな期間はずっとずっとおれの方が長いもんっ
昔っから兄さんを誰より愛してたのはおれだもんっ」
「はぁぁ?そんなんガキのたわごとだっ
俺の方がずっと濃厚に濃密に互いに愛し合ってきた仲だっ
てめぇと一緒にすんじゃねぇって!」
「そんなのシオンさんの勝手な言い分じゃないですかっ
おれだって、兄さんに大事にされてるもんっ」
「俺の次にな…」
「そんな事ないもんっ!」

顔は良いが 背の高い雰囲気と目つきの悪いAXと
涙目になっている少女と見間違わんばかりの可愛いソードマンが
人が多い街中で言い合っている姿は異常に目立ち
いつの間にか周りには人垣が出来ていた。
勿論 シオンとイシュアは周りなどに気付く事なく
どれだけ自分がイクスを愛しているかの言い合いは続いていた…



(…先に帰ろうか…)

その人垣に紛れ 遠巻きに言い合っている自分の旦那と弟の姿を見ていたイクスは深いため息をついて 本気でこのままにして帰ろうかと考えていた。

(ったく 恥ずかしい奴らだ…)








思わず赤くなる顔を俯かせて
さすがにこの場で声を掛けられず
人目の無い場所で
『貴方に会いたい』と『ぼうやいらっしゃい』を使うイクスがいたとかいないとか…
そんなお話…

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  • by 東雲 冴
  • 2012/03/18(Sun)21:01
  • Edit
夜、一人部屋で笑う不審人物です(爆笑)
サイト1周年とかじゃなく、珍しく同じキャラで1周年という記念にSS書いて頂いて有難うございます。突っ伏して笑ってしまいました。何この可愛い人達w
何と言いますか、プチ記念とかに何か貰った事が無いので凄い嬉しかったです~。
シオンですが、彼はギャグ担当です。狩り中は恰好良い人、睨めば怖い人、喋れば真剣な顔で素でボケる人です。なので大丈夫です。こんな感じです。
有難うございました~v

東雲様

  • by 月宮
  • 2012/03/20 23:23
お返事が遅くなり申し訳ありませんっ
笑って頂けてなりよりですw
頂いたお題で考えて、こんな話が出来あがってしまったww
正直、書いててシオンが可愛くて仕方なくなってきました(笑)
格好いいシオンをこんなギャグに書いて私いいのだろうか?
と 本気で考えましたが、OK貰えたので、これからシオンは私の中でギャグに入っていくと思われます…
あと残り2つも、時間がちょっと暫く掛かると思いますが、お待ち頂ければ幸いです☆

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