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雪の華が咲く頃に

オンラインゲーム 『ラグナロクオンライン』の小説を書いています。 内容はBL系が多くなると思いますので、 ご理解頂けない方、嫌悪感がある方 などの拝見はお控下さいます様、 宜しくお願い申し上げます。 先に カテゴリ『初めに』をご覧になって下さい。

   

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大好きな人達

お菓子を作っていたイシュアとルティ

その内 大好きな人達の話になって…




思いつきなほのぼの話です☆




「イシュアくん 何作ってるの?」
「あぁ ルティさん
皆さんのおやつを作ってます」

部屋から出てきたルティは 一人キッチンで作業しているイシュアに気付き、近寄って声を掛けると、イシュアが嬉しいそうに答えた。

「昨日小豆が手に入ったので 水ヨウカンってのを作ってます」
「水ヨウカン?」
「はい アマツで夏に食べられてるお菓子って、本には書いてありました」
「アマツで?」

作っているお菓子を聞いたルティは、それがディルの故郷たるアマツだと知り、目を輝かせる。

「イシュアくん…ボクも手伝っていいかな?」
「お願いしますっ」


二人で本を見ながら丁寧に作り、ディルとリョウ、アルの分は普通の甘さ、イクスには塩を少し利かせた甘さ控えめ、シオンにはたっぷりと砂糖を入れた極甘の水ヨウカンを作り、冷蔵庫に入れる。

「後は皆さんが帰ってくるの待つだけだね」
「はいっ」

作り終わり、お茶を入れながら嬉しそうな笑顔で二人は頷き合う。


「皆さん 喜んでくれるかな…」
「きっと大丈夫だよっ」
「出来るだけ皆さんの好みには作ったと思うけど…」
「そうだね…それぞれ、好みが違うからね…」

お茶をテーブルで飲みながら、自分達の家族である人達を待ちながら外を見る。

「…ルティさん…あの…」
「はい?」
「ええと…もしかして…ディルさんとの仲が…もっと仲良くなったんですか?」
「えぇっ!?」

唐突なイシュアの言葉に、ルティは白い頬を真っ赤にして目を見開く。

「なっ なんでっ!?」
「あ…いえ…その…兄さんがルティさんとディルさんの仲が進展したなって言ってたから…
ディルさんの顔に迷いが無くなって、ルティさんが…綺麗になったって…」
「~~~っっっ!!!」

慌てふためきながら、声を上ずらせながら尋ね返すと、恥ずかしそうにイシュアもしながら答えて、益々ルティの顔は赤くなってしまう。

「やっぱり そうなんですか?」
「……う ぅん…この間…やっとね…ディルさんに抱いて貰えたの…」

まるで少女の様に赤くなるルティに、もう一度尋ねると、俯きながらどこか嬉しそうにルティは答える。

「少し…不安だったけど…ディルさん 今までボクが子供だから我慢してくれてただけみたいで…
かなり 恥ずかしかったけど…凄く 嬉しかったんだ…」
「良かったですね ルティさんっ」
「うんっ」

しどろもどろになりながらも、ルティは心底嬉しい旨を伝え、その様子と言葉にイシュアも嬉しくなり笑顔になって。

「ディルさんって 確かに奥手そうですもんね…
でも、ルティさんを見る目はとても優しくて…愛おしそうに見てます。
それにカッコいいしっ」
「うんっ すごくカッコ良くて優しいんだっ
いつもいつもドキドキしちゃうっ
ボクの名前を耳元で呼ぶ時は優しいけど、セクシーで…どうにかなっちゃいそうっ」
「あ それ…分かりますっ
兄さんも凄く優しいけど、耳元で囁く時はセクシー過ぎて、全身の力が抜けそうになるっ」
「イクスさんも イシュアくんを見てる時、すっごく優しい目をしてるよね…
それに…シオンさんもたまにイシュアくんの姿を追ってるし…」
「シオンさんも…?気付かなかった…
シオンさん…カッコいいですよね…憧れちゃいます…
あんな強くてカッコ良くて…兄さんと二人並んでると、余計に目を惹いちゃって…
兄さんのカッコよさは 凄く綺麗で…人の目を引きつけて離さない感じで…」
「うんうんっと 分かるっ
イクスさんって カッコいいけど綺麗だよねっ」
「はいっ!
シオンさんは 兄さんと逆で男らしいカッコよさだから、また目を引き付けちゃって…
2人がモンスターと戦ってる時なんて、目が離せなくなって困ります…」
「それは困りますね…
まぁ ボクもゲイルと共にボクを庇って戦ってるディルさんとか見ちゃうと、そのまま見惚れちゃうって言うか…」
「見惚れちゃいますよね…」
「惚れた弱みかな…?」
「惚れた弱み差し引いても カッコいいと思います…」
「うん…そうだね…」
「やっぱり…」

「「大好きって事だよね…」」

お互いに興奮してそれぞれの大切な人の想いのたけを口にしてヒートアップしていた二人は、少し考え声を重ね、結局は誰よりその相手を愛しているという事に行きつき。








「…これはなんと言うか…」
「そうだな…」
「……」

ドアの向こうでは、どこか照れた様なディルとイクス、そしてシオンは二人の会話に入りたくても入れない状態になっていたとかいないとか……





そんな 子供二人ののろけ話……

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