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雪の華が咲く頃に

オンラインゲーム 『ラグナロクオンライン』の小説を書いています。 内容はBL系が多くなると思いますので、 ご理解頂けない方、嫌悪感がある方 などの拝見はお控下さいます様、 宜しくお願い申し上げます。 先に カテゴリ『初めに』をご覧になって下さい。

   

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大切な大切な日

東雲さん アクビ転職おめでとう!第一弾!
(第一弾なので、またコッソリ リクを貰いに行くのかもしれない/笑)

イシュアとイクスの誕生日のほのぼの系な話…
ってリクだった割には、イシュアの独り言みたいな話になってしまった…;


大好きなお兄ちゃんの誕生日がクリスマスだと知った小さな小さなイシュア
お兄ちゃんにプレゼントを一生懸命作ります…
そして……




そういえば、イシュアの誕生日とか決めてなかったなぁ…
イクスの誕生日の数日後の筈なので…
12月末…29日位なのかしら…


この話は東雲様のみ、お持ち帰り可能となっております。
書きなおしなどあれば、いつでもご連絡下さい。
後は煮るなり 焼くなり好きにしちゃって下さい☆

いつものどかなフィゲルの町でも
俄かに賑わう季節がある。

それは12月 クリスマスの日
店が立ち並ぶ道は いつもより華やかになり
クリスマス用の飾りや洋服
ごちそうやケーキ 色んなお菓子
色とりどりに店の中に並んでいる。

ボクは昔からこの季節が大好きだった。
皆楽しそうで うきうきしてくる。
そして、クリスマスにはお兄ちゃんがごちそうを作ってくれたり、プレゼントをくれたりする。
暖かい暖炉を囲んで モミの木に飾りと付けて、二人でごちそう食べたりケーキ食べたりして…
ボクはクリスマスが大好きだった。

実はそのクリスマスがお兄ちゃんの誕生日だって知ったのは ボクが4歳になった時だった…



その日を知った時から
お兄ちゃんがいない時を狙って、お兄ちゃんへのプレゼントを作った。

白い紙にクレヨンで絵を描いた。
お兄ちゃんとボク
周りは暖炉と飾りを付けたモミの木…
この部屋の風景の真ん中にお兄ちゃんとボクがいる。
ボクの一番好きな場所…

お金も無いから 何にも買って上げられない…
こんなので お兄ちゃんは喜んでくれるかな…?


クリスマス当日…
ボクはお兄ちゃんに連れられて 商店街にお買い物に行った。


「今日はクリスマスだから 好きなお菓子買ってやるよ?」
「ほんとっ?えっとね…えっとね…」

ごちそうの材料を買って、袋を片手に、もう片方の手でボクの手を握ってくれたお兄ちゃんが お菓子屋さんの前でそう笑って言ってくれた!
嬉しくて 沢山あるお菓子を興奮しながら見て回る。
どうしよぉ…何がいいかな?
食べたいの沢山ある…

「これっ!!」

ボクが手にしたのは、小さな色んなお菓子が沢山入った、お菓子の袋。
これを掲げてみせると、お兄ちゃんは なんか、とっても楽しそうに笑ってボクの頭を撫でて、それを買ってくれた。
ちょっと重かったけど、一生懸命その袋を大切に抱えて、おうちに戻った。

暖かいシチューに 鳥肉のステーキ それにパンと、買ってきた小さめの丸いケーキ。
それらをテーブルに並べて、ボク達は祈りを捧げてから食べた。
お兄ちゃんの作ったごはんはとっても美味しい。
それに今日は、珍しくシチューに人参が入ってなかった!

ごちそうも食べ終わり、ケーキを切り分けて、ホットミルクと一緒に暖炉の前に座ってケーキを一緒に食べる。
とても静かだけど、とてもとてもボクは幸せだった。


「あ あのね…お兄ちゃん…」

ケーキを食べ終わってから、ソファーの近くに隠していた絵と、庭に咲いていた白くて小さなお花で作ったブーケをお兄ちゃんに手渡す。

「お兄ちゃん…おたんじょーび おめでとう…」

もじもじしながらそう言った。
お兄ちゃんがする様に、ボクはお誕生日の歌を歌った。
少し顔を赤くしたお兄ちゃんが 紙を結んでいたリボンを解いて絵を見ると、嬉しそうに笑ってボクを抱きしめてくれた。

「ありがとうな イシュア」

そう抱きしめながら囁いてくれたから、ボクはぎゅっとお兄ちゃんの背中に手を回して抱きしめ返す。

「お兄ちゃん 大好きだよっ!
ボクね お兄ちゃんの弟に生まれてきて本当に幸せなんだっ
大好きっ お兄ちゃんっ」

こうやってお兄ちゃんの傍にいれる事がボクの幸せ。
今は何も出来ないけど もうちょっとおっきくなったら、お兄ちゃんの為にご飯作ったり、お菓子作ったりするから待っててね?



そう思っていたのに…
次の年のクリスマス…お兄ちゃんの誕生日が お別れの時だった。
ボクは懸命に覚えたクッキーをプレゼントした。

その年の自分の誕生日から
ボクは一人きりになった…












「…クッキーなら 食べられる…よね…?」

クリスマス前日、おれはクッキーを焼いていた。
兄さんの分は 星とか花を型抜きした、甘さを控えた物を作って袋に入れてリボンを掛ける。
勿論、シオンさんには特別にたっぷり砂糖を使って、更に溶かして色を混ぜた砂糖でデコレーションして…
他の皆さんには、普通に食べられるクッキーをやはり可愛くデコレーションしてみた。

「本当は頭装備とか武器とかプレゼントしたいんだけど、兄さんが使う様なのはまだまだ手が出ないしなぁ…」

ふぅ…と 思わずため息をつく。
後は、兄さん用とシオンさん用と、皆さん用のケーキを焼いて…明日の料理に使う食材を買いにもいかないと…

作ったクッキーを見つからない様に直して、着けていたエプロンを外す。

今年の兄さんへのプレゼントはクッキーと、狩りの時に着けるグローブ…
昔と違って、お金で買える少しだけ高価な物も用意出来る様になった。
喜んで くれるかな…?

そうしておれは 明日をどきどきしながら待つんだ…
そして…抱きしめて 言葉にするんだ…
別れたあの日から ずっともう一度言いたかった事…



「お誕生日おめでとう 兄さん
大好きだよっ」




って……





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  • by 東雲
  • 2012/06/27(Wed)16:48
  • Edit
萌え殺す気ですか!? 前の小説もしかり、可愛過ぎて画面前で悶えていた不審人物です。
大好きって言った瞬間にシオンに頬抓られるに一票を投じます(笑)
アクビ転職記念小説有難うございます。あまりに萌えてお礼が後になって失礼しました。
勝手なイメージ的にはイシュアは1月1日の初日の出と一緒に生まれた、っていうの良いかな? 何て、思ってました。どうでしょう?
それとですね、会話(?)して大体1年経ったと思うので、頂いたSSをサイトにアップしても良いでしょうか? 自分ルールで会話(?)して1年経った人じゃないと相手様にご迷惑かと思いサイトアップは控えていたのですが……図々しいお願いして、すいません。ご迷惑でしたら断って頂いて結構ですから!!
そして謝ってばかりな気がしますが、乱文になってすいませんでした。

東雲様

  • by 月宮
  • 2012/06/27 17:08
東雲さんの小説に比べたらまだまだですよ!
一体私は何度、東雲さんのssに萌殺された事かww
喜んで頂けたら幸いです☆
そうぁ…イクスの光がイシュアですから、一月一日の元旦の日の出と共に生まれたってのがいいですね☆
その設定貰いますw

私のssを載せて頂けるのならば、大変嬉しく思いますw
どうぞ、大した作品ではありませんが、東雲さんより頂いたリクのssはお好きに使って下さい!
こちらこそ有難うございますw

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