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雪の華が咲く頃に

オンラインゲーム 『ラグナロクオンライン』の小説を書いています。 内容はBL系が多くなると思いますので、 ご理解頂けない方、嫌悪感がある方 などの拝見はお控下さいます様、 宜しくお願い申し上げます。 先に カテゴリ『初めに』をご覧になって下さい。

   

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ちいさな恋しい人

東雲さん マジ発光転生おめでとうございます!
って事で またリク奪ってきましたw


イシュアとアルが小さくなって そこにルティとディルとゴーストが来て
更にカルニィフィが乱入!(ちょっと違う

な感じのリクを頂いて、書いてみたのですが…
しまった…もっとアルとイシュアとルティを絡ませればよかったとちょっと残念…
これは、またリベンジをしないとです!
なんせ 中々アルと絡んだ話ってないので、もっと書きたいな~ とか…
…アルと紫苑が協力して戦い話とかどうだろう!
それはそれで面白いかもしれない!
とか 今思ってしまったw

あぁ 脱線した…;
済みません東雲さん…
リクの通りになりませんでした…
幾らでも書きなおしを承りますので、どうぞ仰って下さいね(汗




東雲さんのリクエストですので
東雲さんのみ、お持ち帰り可となっております。
煮るなり焼くなり好きにしてください☆






「ただいま~ なんかいい匂いがする~」

アルは仮宿の部屋と開けた途端広がる、甘いバターの香りに鼻をひくつかせる。

「アルさんお帰りなさいっ」
「ただいまイシュア 何焼いてるの?」

キッチンから顔を覗かせたイシュアはアルを出迎え、その顔に笑顔で答えながらアルは尋ねる。

「今丁度 バターサブレが焼き上がったんです
良かったらお茶にしませんか?」
「ホント!?する~」

焼いていたお菓子を告げ、お茶にするか尋ねると、甘い物好きなアルは元気よく答え、イシュアは満面の笑みでいそいそとお茶の支度を始める。

「いただきます~」

目の前に置かれた焼き立てのサブレに、暖かな香りのミルクティ。
アルはさくりっとサブレをまずは口にすると、その愛らしい顔をより笑顔にする。

「イシュア これおいし~
バターの香りが凄くて、サクサクしてて すっごく美味しいよっ」
「えへへ 嬉しいです」

アルの向かいに座って紅茶を飲んでいたイシュアは、アルに褒められ頬を染めて嬉しそうに笑って頭を掻く。

「ボクもお菓子とか作れたらな~…」
「よければ教えますよ?リョウさんに作って差し上げたら喜ぶんじゃないですか?」
「え…?っと…い 一緒に作ってくれる?」
「はいっ 勿論!」

サブレを食べながら、こんなお菓子を恋人たるリョウに作ってあげたら喜ぶかなぁと考えたアルは小さく呟き、イシュアから考えていた事をあっさり言われてしまい、思わず顔を赤くしながらも、イシュアに頼むと快く返事をして。

「ねぇ…イシュア…わぁっ!?」
「え…?ひゃぁっ!!」

イシュアとのんびり過ごしながら、言いかけたその時、どくんっと胸が激しく波打ち、一瞬の眩暈と共に、いきなり視界が低くなり、イシュアもほぼ同時に同じ症状に襲われ…

「…イシュア…また ちっちゃくなってる…」
「アルさんも です…」

子供には大き目の椅子にちょこんと座る互いの姿が、再び小さくなっている事にアルもイシュアもため息と共に確認する。

「ディルがお茶に仕込んでたのかなぁ…」
「そうかもしれませんね…だとすれば、一時間位したら元に戻るかと思いますし…」
「だね…もぉ 食べ辛いったら…」

そう言いながら、椅子に立ちあがりテーブルのサブレを再び手にし、両手で持ってサブレを食べる姿は、アルより年下のイシュアでも酷く可愛らしく、思わず見つめてしまい。

「イシュア?どうしたの?」
「え あ…えっと…アルさんが 可愛くて…」
「…イシュアの方が可愛いと思うけどなぁ…」

イシュアから見られていたアルは不審そうにイシュアを見やり、イシュアは顔を赤らめながら答えると、よりアルは顔をしかめて。

「ただいまもどりました~…って あれ?」
「どうしたのだよ ルティ?」

ガチャリとドアが開き、元気よくルティが入ってくるが、その視線の先の二人の姿に思わず入り口前で固まってしまう。
いきなり足を止めたルティを不審に思ったディルは横から顔を覗かせる。

「あぁっ!ディルっ!またお茶に薬仕込んだでしょ!
いきなり小さくなったんだよ!」
「…いや あの薬は今切らしているんだが…?」
「え?」

てっきりディルが仕込んだ事だと思っていたアルとイシュアは驚いた様に首を傾げた。

「どうかしたのか?」
「あぁ 済まない。取りあえず中に入ってくれ…
さっき会ったので、礼を兼ねてお茶をしていって貰おうと思ってな…」

廊下で待機していたゴーストは不審そうにディルの後から顔を覗かせ、思い出した様に慌ててディルはゴーストを部屋に招き入れ、ここにゴーストがいる理由をアル達に告げる。

「ゴースト…さん?」
「……ちっちぇイシュアがいる…」

入ってきたゴーストに、イシュアは少し驚いた様に長身のゴーストを見上げ、ゴーストもまた、小さなイシュアを見下ろしたまま、まじまじと姿を見つめてしまう。

「か…かわいいですぅぅっっ」
「ちょっ…ルティ?」
「アルさん 可愛すぎですよぉっ~
イシュアくんも可愛いけど アルさんも滅茶苦茶可愛い~~」

アルを見つめて動かなかったルティは、目を潤ませて頬を染めて両手を広げ、そのまま椅子に立っていたアルを抱きしめて。
驚いたアルはその腕の中でジタバタと少し抵抗を見せるが、柔らかい頬に自分の頬をくっつけて、ルティはアルの可愛さを堪能して。

「…ディルさんじゃないとすれば…一体誰なんでしょうね…
あ…取りあえずお茶の準備します…」

ゴーストと見つめあっていたイシュアは、やっと我に返り、何故小さくなったかの原因を考えようとするが、いつもの様にお茶を入れる為にイスから飛び降り。

「あぁ イシュアくん
私が淹れるのだよ…」

ぴよぴよぴよ…と 音が聞こえるかの様に足元がおぼつかない様子で歩きだし、それを見てディルは慌てて自分が淹れる…そう言った時であった。

「ボクの天使 イシュアはいるかいっ!」

バーンッとドアが開き、そこからカルニィフィが背中に薔薇でも背負っているのではないかとさえ思わせる程華やかに姿を現わし。

「カ カルニィフィさんっ!?」
「あぁっ ボクの天使…思惑通りに小さくなって…
ボクが一目ぼれしたあの時の天使のままだ…嬉しいよイシュア…」
「もしかして 小さくなったのって…」
「済まない…アルケミギルドの友人が 小さくなる薬を以前作っていて…
完成したらしいと聞いて 少し貰ったので、お茶に仕込んでみたんだ!」
「……どうやって仕込んだんですか……」
「愛の力だよっ!あぁ ボクの天使…この時にさっさと手を出しておけばよかった…」

その姿に驚き、逃げる間も無くカルニィフィはイシュアを両手で抱き上げると胸に抱きしめ、相手の告白に暴れるのを止めて冷静に聞き返すイシュアとは対照的に、しっかりとその小さな体を抱きしめたまま、うっとりした顔でとんでもない事を告げて。

「へっ…」
「変態か お前は…」

カルニィフィの言わんとする事が分かったイシュアは身の危険を感じ、変態と叫ぼうをしたが、それより先にイシュアの襟首を掴んで、その腕から引きはがしたゴーストがきっぱりと告げ。

「ったく 人の彼女をなんだと思ってんだ…
勝手に小さくしてんじゃねーよ」
「あぁ これはゴーストくん 君もいたのだね。
失礼した…
今度は君が居ない時を狙ってデートを申込にくるよっ
それじゃあね ボクの天使!
次は邪魔ものが居ない時に二人でランデブーと行こうじゃないか」
「二度とくんなっ!」

不機嫌極まりないゴーストに、カルニィフィは驚きながらも、すぐに笑顔になり、ゴーストの腕の中にいるイシュアに向かってうっとりした顔でまた来ることを予告すると、ゴーストから足で蹴られて廊下へ転がってゆき、そのままドアを思い切り閉めて。

「あ…ありがとうございました…ゴーストさん…」
「あぁ…オレのいる時で良かった…」

腕の中で恐怖で涙目になりながらも、再び彼女として助けて貰った恥ずかしさに顔を赤らめて見上げたイシュアに、ほっと安堵の息をゴーストは吐き出して笑みを浮かべてやり。

「……すまんが…今のは誰なのだ…?」

二人の世界に入りそうな状況に、こほんとひとつ咳払いをしてディルが尋ねて。






「イシュアくんの 元婚約者っ!?」
「はい……」

なぜかゴーストが離してくれず、その膝の上に座ったイシュアは、やはりルティの膝に座ったアルとディルに説明して、二人は驚いた声を上げ。

「イクスは知っているのか?」
「多分 知らないと思います…おれも言った事無かったし…
それに…思い出すの嫌で…だって…こわっ…こわかったんだもん…」

ディルからの質問に、首を横に振って イクスは知らないのだと答えると、今までの恐怖が蘇ってきたのか、大きな目に一杯の涙を溢れさせて、小さく震え。

「まぁ 丁度追いかけられてる時に遭遇して、オレが彼氏だって事にしてるんだ。
本当はイクスがいいんだろうけど、兄弟だから意味ないしな…」
「迷惑かけて 済みません…」

泣きだしそうなイシュアの顔を自分の胸に押し当ててやると、自分の取った行動の理由を説明して、謝るイシュアの頭を気にするなという様に撫でてやり。

「ちゃんとイクスやリョウやシオンにも話した方がいいと思うよ?
ここまで来ちゃったって事は、また来るかもだし…」
「…そうですね…」

ルティの膝の上からアルはイシュアを怖がらせない様に優しい口調で、カルニィフィの事を話す様に促すと、涙を擦りながらイシュアも頷き。

「たっだいま~
なんや なんか神妙な雰囲気…って!アルぅぅぅ~~またちいちゃくなっとるぅぅぅ~」

静かな雰囲気をぶち壊す明るい声が響き渡り、その声の主リョウは 目に入った小さなアルに目を丸くするが、すぐに目をキラキラと輝かせて一瞬で傍に駆け寄ると、ルティごとアルを抱きしめてしまい。

「何をするか この無礼者がっ!ルティに抱きつくのは許さんっ!!」
「うぎゃあっ!!」




ルティごと抱きしめたリョウは、青筋を立てたディルのげんこつで頭を殴られてしまい、そのまま地面に伸びてしまい。
そんなリョウの頭を自分の膝に乗せたアルは、なぜか嬉しそうな顔で柔らかなリョウの髪を撫でていた。
小さくなっている分、リョウの顔が近くて、それがなんだか嬉しく、そっと額に口づけを落としてやる。
ディルとルティはゴーストにお茶を出すべくキッチンに行った中、ゴーストは相変わらずイシュアを膝に乗せてお茶が出てくるのを待っていた。

「あの…ゴーストさん…」
「ん?」
「えと ですね…今日作ったサブレ…ゴーストさんに実は作ったんです…ので、お帰りの時は よければ少し 持って行って下さい…ね?」
「喜んで…ありがとうな イシュア」

膝に抱えられたまま、イシュアは恥ずかしそうにゴーストを見上げてサブレを持って帰って欲しいと願い、子供の姿だから余計にひよこの様に見えるイシュアの姿に、ゴーストはふっと笑みを浮かべ礼を言うと、その額に口づけを落としてやった……



カルニィフィが二人に盛った薬は見事に効きまくり、翌日までその姿であったと言う。

イクスがイシュアに婚約者がいて その相手が男であったという事を聞くのはこの後のお話……





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  • by 東雲
  • 2012/07/15(Sun)16:14
  • Edit
アル可愛いぃぃい~~~~~~~!!!! ひよこイシュア再び!!! な子供化した二人に萌え補充させて頂きました~。大き目の椅子にちょこんと座る二人に両手でサブレを持って食べるアルと、お茶を淹れようと歩き出したイシュアを想像しただけでハァハァと一人不審者になってました(爆)

ディルのセリフで「さっき会ってので→会ったので?」
カルニィフィ君「ボクの天使」の次のセリフで「私の天使」になってますが、それ以降「ボク」なので一人称は「ボク」何でしょうか?
細かくてすいません。

イクスに喋ったらどうなるんでしょうか(笑)
破壊力抜群の萌えをご馳走様でしたv

東雲様

  • by 月宮
  • 2012/07/15 16:28
こ こんなので宜しかったでしょうけ?
まだまだアルの可愛さが表現しきれてなくて、ちょっと残念な事になってしまった…
少しでも東雲さんに萌補充出来たのなら幸いですw
アルはきっとちいちゃくなってお菓子食べる姿とか可愛いだろうな~w
とか 独りで萌ておりました(笑)

訂正の件はいつもお世話になります(汗
有難うございます☆
カルニィフィの一人称ってよく忘れてしまうので気を付けないと^^;

あぁ これイクスやシオンの耳に入ったらどうなるのかな~…とか 思わなくもなかったりw
こちらこそ 素敵なリクを有難うございましたw

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